ウレタン防水と臭いの問題

改修工事Q&A

Qウレタン防水と臭いの問題
A

工事中や施工直後には多かれ少なかれ臭いが発生します。
この臭いの発生には、材料自身のにおいと、塗料の粘度調節などに使われる有機剤の臭いがあります。
例えば、材料自身のにおいにはアスファルト防水工事があげられます。アスファルト防水はアスファルトの加熱・溶解を伴う工法であるため臭いや煙が発生してしまいます。
塗料の粘度調整などに使用される有機剤はトルエンやキシレン等の刺激臭の強い溶剤が原因となり、一般的にシンナー臭と呼ばれる臭いが発生します。

 

有機材が入っていることによっておこるシックハウスなどの影響

新築時やリフォーム時に使用された建材や塗料などから発生する化学物質によって室内空気が汚染され、少量の化学物質でも鼻水、のどの乾燥、頭痛、吐き気、湿疹など人によってさまざまな症状を引き起こすことをシックハウス症候群と言います。
厚生労働省によりシックハウス問題に関するガイドラインを作成され、シックハウス症候群の原因とされる物質として現在までに14の化学物質の室内濃度指針値を定められています。この中には有名なホルムアルデヒドや上記で紹介したトルエンとキシレンも含まれています。

 

当組合員は基準をクリアしたダイフレックスの材料しています

現在では、作業者や周辺に配慮した環境配慮型ウレタンが現在注目されています。有機溶剤や有害とされている化学物質を含まないウレタン防水材への要求が高まり、水性化や無溶剤化が急速に進んでいます。そのため、脱TX、TXフリーと呼ばれるトルエン・キシレン無配合の溶剤や、JIS製品に表示することが義務づけられているホルムアルデヒドの放散量が少ない、最上位規格の「F☆☆☆☆(フォースター)」などの人体への影響が少ない建材・溶剤が使われるようになっています。
材料自身のにおいも、アスファルト防水の欠点改善を目指したウレタン防水ならば、常温(冷)工法のため火気の危険が少なく臭気の発生も抑えられます。

「エバーコートZero-1H」

TXフリーに加え主剤と硬化剤の混合攪拌をする必要がないため、2成分形ウレタンで起こる配合ミスが発生しません。
そのため、常に一定の塗膜品質が確保でき、より安心・安全な防水層の形成が実現できます。

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